2023-09-11ブログ
食品ラップは便利性より安全性を!危険なラップとは
わたしたちの日々の暮らしにおいて、食品ラップは無くてはならないものになっています。
特に、現代の慌ただしい生活スタイルの中で、電子レンジと食品ラップを使った時短レシピは、忙しいお母さん達の強い味方となりました。
しかし今、その食品ラップの危険性が指摘されはじめています。
実は、海外では随分前から指摘され、すでに食品ラップの使用を控えようという動きが高まっています。いったいどんな危険性が隠れているのか、そして安全なラップの正しい選び方について紹介します。
食品ラップはいくつかあります。見た目が似ていて、価格もほとんど変わらないので原料は全て同じだと思っていませんか?
実は食品ラップには、素材によっていくつかの種類があります。
食品ラップの原材料
まずは、ラップの原材料に使用される物質から触れると、家庭用の食品ラップは主に
ポリ塩化ビニリデン・ポリ塩化ビニルを使用した塩素系のラップ
ポリエチレンを使用した非塩素系のラップ
の2つに分かれます。
塩素系ラップ
ポリ塩化ビニリデン
石油を原料としたプラスチックと塩を電気分解した「塩素」で作られています。
密着性と耐熱性に優れ、ラップの中で使いやすいラップです。
そのため、臭いが強いキムチやチーズといった発酵食品や、肉類・魚類の保存にも適しており、臭い移りの心配もありません。
長期保管にも適していて冷蔵庫での保存においては大活躍します。
塩素系ラップ
塩化ビニル樹脂
ポリ塩化ビニリデンと同様に、石油を原料としたプラスチックと塩を電気分解した「塩素」で作られています。
電子レンジに適したラップで、スーパーで売られているお肉やお魚に使われていることが多いそうです。
また、伸縮性とそれに伴う耐久性の高さから、飲食店などでもよく利用されています。
反面、ポリ塩化ビニリデンと塩化ビニル樹脂とも、燃えると有害なダイオキシンを発生させるというデメリットがあります。
メーカーの説明では、130℃~140℃にならないとダイオキシンは出ないとされていますが、熱した油に触れたり、電子レンジ使用時に、その温度に達してしまう可能性があります。
非塩素系ラップ
ポリエチレン
酸素を通し通氣性があるため、呼吸をする果物や野菜の保存に適していると言われています。
塩素系ラップと比べると、切れ味が悪く、密着力・耐久性の面で劣ります。
しかし、塩素系の原料から作られていないので、ダイオキシンの発生の心配がなく環境に優しく体への安全性も高いとされています。
食品ラップに使われる添加物
「食品ラップ」の原材料によって、カラダや環境に優しいか、否かがわかったかと思います。
販売されているラップによって、原材料の他に添加されているものがあります。
とあるメーカーの食品ラップの原材料欄をご紹介します。
食品と同じように原材料が表記されていています。
原材料が「ポリ塩化ビニリデン」の他に、
添加物として、「脂肪酸誘導体(柔軟剤)・エポキシ化植物油(安定剤)」
が使用されています。
原材料が「塩化ビニル樹脂」の他に、
添加物として、「脂肪酸誘導体(柔軟剤)・エポキシ化植物油(安定剤)・カルシウム化合物(安定剤)
が使用されています。
なんと食品ラップにも添加物が使用されていることがわかるかと思います。
ラップに含まれる添加物の危険性について解説していきます。
添加物①柔軟剤
ラップに使われる主な柔軟剤には、以下のような種類があります。
・脂肪酸エステル
・脂肪酸誘導体
どちらも界面活性剤の一種で、ラップを使いやすくするために柔らかくする、粘着力を強める、切れやすくするなどの働きがあります。
ただし脂肪酸誘導体は、概念が広範囲に及んでおり特定が難しい物質です。
肪酸とそのほかの物質を合成させたものと考えられていますが、危険性が指摘されている合成界面活性剤である可能性も否定できません。
添加物②安定剤
ラップに使われる安定剤には、主に以下に挙げたものがあります。
・エポキシ化植物油
・カルシウム化合物
役割としては柔軟剤と同様に、ラップを柔らかくする、粘着力を強化する、切れをよくするために添加されています。
特に注意が必要なのがエポキシ化植物油です。
エポキシ化とは酸化反応のことで、使われている植物油にも問題があるとされています。
主に遺伝子組み換えや収穫後に農薬を使用した大豆油が使われていると言われており、注意しなければなりません。
まとめ
食品ラップの原材料と食品ラップに使用される添加物をご紹介しました。
食品ラップの原料は、「塩素系」と「非塩素系」に分かれます。
塩素系ラップは素材自体の安全性に不安が残るため、わたしはポリエチレン系のラップを使用しています。
また、塩素系ラップには柔軟剤の脂肪酸エステルや安定剤のエポキシ化植物油などの添加物が使用されており、人体に悪影響を及ぼす可能性があります。
添加物には、柔らかくて切れやすくする、密閉性をよくするなどの作用があり使用感が向上するのは確かですが、安全とは限りません。
食品が直接触れるラップだけに、選ぶ際にはこれらの添加物が入っていないか確認してくださいね。