2021-06-11日々の心の整え方
脳疲労にはマインドフルネス瞑想が効果的
「とくに何もしてないのに、なんだかいつも疲れている……」
「休日にしっかり休んだのに、なかなか疲れが取れない……」
「以前よりも集中力が続かず、すぐに気が散ってしまう……」
そんな人は「からだ」が疲れているわけではありません。
「脳」に疲れが溜まっているのです。脳の疲れは、肉体疲労とは異なるため、しっかり身体を休めていても、知らない内にどんどん溜まっていきます。
いま、世界最先端の脳科学によって「脳の疲れの解消法」が解明されつつあります。
今回の記事では、脳の疲れのメカニズムと疲れの解消法についてご紹介いたします。
脳は何もしないでも疲れていく
人間の脳の重さは、体重の約2%ですが、1日の全消費エネルギーの20%程度だと言われています。
わたし達の脳みそは、重さは2%なのに、20%ものエネルギーが必要な大食漢なのです。
脳が消費するエネルギー全体の60~80%を占める要因が、デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)という脳回路によるものです。 デフォルト・モード・ネットワークとは、 内側前頭前野、後帯状皮質、楔前部(けつぜんぶ)、下頭頂小葉などから構成される脳回路のことです。この部分は、 人間が意識的な活動をしていない時にも活動すると言われています。
例えば、自動車を何時間もアイドリング状態にしていると、熱がこもったりバッテリーが傷んだりしやすいと言われています。
誰もが持っているスマートフォン。何も使っていなくても、バッテリーが減ったりすることがありますよね。スリープ状態でも、着信や通信の待ち状態にいながら、インストールしたアプリの自動更新を行っている為、バッテリーが著しく消費してしまいます。
脳に関しても同じことが言え、 特に何かに集中して考えごとをしていなくても、ただ、ぼーっとしているだけでも、このデフォルト・モード・ネットワークが過剰に働いていれば、脳はどんどんエネルギーを消費してしまうと言われています。
ぼーっとしているだけなのに、脳が疲れてしまうのはどういうことなのか!?と驚かれる方もいるかと思います。
ぼーっとしている時でも、
「お腹空いたな。今日、何、食べよう・・・。〇〇が食べたいなぁ・・・。でも、作るの、面倒くさいなぁ・・・。」
「新しく発売された〇〇が欲しいなぁ・・・。〇〇円もするし、今月、大分、お金を使ってしまったからなぁ・・・。でも、欲しいなぁ・・・。」
と、こんな感じで雑念が湧いては消え沸いては消えの繰り返しをしているかと思います。
このように、人間の脳は一日の大部分をとりとめのない考えに割いているのです。
では、どうすれば、過剰なデフォルト・モード・ネットワークの活動が抑えられるのでしょうか?
脳疲労の回復にはマインドフルネス瞑想が効果的
マサチューセッツ大学メディカルスクール ジャドソン・ブルワー准教授の報告によると、
これはまさに、脳疲労を引き起こす雑念回路の過剰活動が、マインドフルネスによって抑制できるということの強力なエビデンスになります。”
『脳疲労が消える最高の休息法』より抜粋
マインドフルネスと聞くと、「怪しい」と思う方もいるかと思います。
マインドフルネスは、宗教性を排除した、瞑想をベースにした、脳の休息法です。
実際、多くの有名人や著名人がマインドフルネス瞑想を取り入れています。
例えば、
アップル創業者のスティーブ・ジョブス
ツィッターの創業者のエヴァン・ウィリアムズ
男子テニス世界ランキング1位だったノバク・ジョコビッチ
歴代最多の金メダルを獲得したマイケル・フェルプス
ハリウッド女優のエマ・ワトソン
といった有名人にもマインドフルネス瞑想が浸透しています。
また、Googleの社内研修プログラムにも、マインドフルネスが取り入れられ、効果を実証されています。フェイスブック、アップル、ゴールドマン・サックス(投資銀行)、パタゴニア(アウトドアウェア製造・販売)といった企業もマインドフルネスを導入しています。
マインドフルネスの効果
効果①脳機能の向上
一つのことに注意を向け続けられるようになるといった集中力の向上、老化に伴う脳の萎縮を押させたり、記憶力の強化に繋がると言われています。
また、メタ認知力がアップするため、客観的な状況判断ができるようになると言われています。
その結果、仕事や試験勉強などがはかどったり、高いパフォーマンスに繋がったりします。
効果②感情調整力アップ
感情的な起伏を抑制し、氣持ちを鎮めることで、怒りや不安といった感情が緩和されます。
また、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑えることで、ストレスの軽減効果があると言われています。
効果③身体面の影響
交感神経と副交感神経のバランスが整い、免疫機能の向上といった効果があると言われています。
マインドフルネス瞑想のやり方
1.良い姿勢で座る
背筋を伸ばして、少し骨盤を立てるような感じで座ります。目は軽く閉じてください。 ※からだが不自由な方は、イスに座って行ってもよいです。
2.自分の呼吸に意識を置く
呼吸に注意を向けてみます。 「吸う」呼吸と「吐く」呼吸、自分のからだがしている呼吸を感じ取りましょう。
※呼吸を感じ取る場所は、鼻先の空気の入り口でもいいですし、お腹や胸の辺りが膨らんだりへこんだりする感じでもいいです。
3.感情や思考が浮かんでも呼吸に意識を向ける
雑念や考えことが浮かび、注意がそれたとしても「呼吸」に戻しましょう。たとえ、注意がそれたとしても、そのことに「氣づいた」とし、再び「呼吸」へと注意を戻せば、大丈夫です。
マインドフルネス瞑想が難しいという方は、クリスタルボウルがお勧め!
オーソドックスなマインドフルネス瞑想は、「意識(呼吸)を集中するめい想」です。
しかし、このマインドフルネス瞑想は、初心者には実践が難しかったりします。
瞑想やマインドフルネス瞑想が苦手な方にお勧めなのが、「氣を配る瞑想」としての「音に耳を澄ます瞑想」があります。
音に耳を澄ます瞑想の中でもクリスタルボウルが特にお勧めです!
クリスタルボウルの音色に耳を傾け、頭の中をクリスタルボウルの音色で満たされると、脳波の状態がβ波からリラックス状態のα波、瞑想状態のΘ波に変化するといった実験結果があります。
そのため、瞑想が苦手な方にはクリスタルボウル演奏がお勧めなのです!
Harmoniaでは、脳と心のリラクゼーションのために、クリスタルボウルの演奏活動を行っております。
リクエストを頂ければ、あなたの街や会社に行って、クリスタルボウルの演奏活動を承っております。
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