日々の心の整え方 日々のカラダの整え方

2022-02-25日々の心の整え方 日々のカラダの整え方

笑いで、ハッピー・健康向上!

笑う門には福きたる
という言葉が古くからあるように、笑いが持つパワーは凄いと言われています。

『笑顔』『笑う』ことの効果が近年研究されて、科学的に証明されてきています。
それでは、科学的に証明された笑いの効果を解説していきます。

 

笑いの効果は、主に4つあります。

①幸せになる
②免疫力アップ
③脳機能のアップ
④ストレス軽減

1.笑いの効果

(1)笑うことで幸せになる

笑うことはエンドルフィンセロトニンといったハッピーホルモンの分泌を促す効果があります。

 

これらのハッピーホルモンは、心を穏やかにし、リラックスする効果があり、幸福感や充実感を感じさせてくれるホルモンです。

 

笑うだけで幸せな気持ちになれるなら笑っていた方が良いですよね。

 

(2)笑うことで免疫力アップ

わたしたちは、毎日、無数の病原菌やウィルスを取り入れていますが、そう簡単に病氣にならないのは免疫力のお陰だと言われています。

 

免疫力でポイントとなるのは、NK細胞と呼ばれるナチュラルキラー細胞です。
このナチュラルキラー細胞は体内で腫瘍やウィルスに感染してしまった細胞を攻撃する重要な免疫の要となる細胞なのです。

 

『笑う』ことに関して、こんな逸話があります。
『脳内リセット!笑って泣いて健康術』でその逸話が記載されています。
関節リウマチの患者や看護師に喜劇や漫才で笑わせた前後にナチュラルキラー細胞の活性の数値を測定する実験が行われました。

 

ナチュラルキラー細胞活性値

 関節リウマチ群 前26.9+-16.3% → 後43.6+-9.6%
 コントロール群 前37.5+-11.2% → 後43.6+-9.6%

 

笑うと、ナチュラルキラー細胞活性値は上昇したそうです。 

 

実験の結果、笑うことでほとんどの被験者たちのナチュラルキラー細胞の活性の数値が正常範囲になったという結論付けられたそうです。

 

また、関節リウマチの炎症を増悪させる、インターロイキン6という物質が減少したという話もあります。

インターロイキン-6
関節リウマチ群 前33.1+-25.9pg/ml → 後19.4+-13.1pg/ml

 

笑うことで、免疫力が高まり、痛みの軽減効果があります。

 

健康が維持されることは、幸せのカギとなりますので、笑いは本当に大事ですね。

 

(3)脳の機能アップ

人は笑うことで、脳への血流が増加して、自然と脳の働きが活性化すると言われています。

 

中央群馬脳神経外科病院の中島英雄理事長の脳のリハビリを兼ねた「病院奇席」の実験によると、

 

6割以上の患者の血流量が増加

約4分の1の患者は減少

 

落語を面白く感じ、笑った6割以上の患者は脳の血流量が増え、一方、落語を面白く感じず笑わなかった人は、脳の血流量は減るという結果でした。

 

このように、笑うことで脳の血流量が増え、脳の働きが活性化するということです。

 

(4)ストレス軽減

ストレスを抱えていると、心が原因でお腹が痛くなったり、肩こりが生じたり、食べ過ぎやたばこ・お酒などの嗜好品が増えたりします。
当然、そんな状態だと、人は幸せとは言えないません。

 

しかし、笑うことでストレスが低下すると言われています。

大阪府立健康科学センターが落語鑑賞による笑いとストレスの実験をしました。

 

 

『大阪発笑いのススメ 意外と知らない笑いの効用』から抜粋

ストレスを感じると分泌されるコルチゾールが半数以上の人が減少

同じくストレスを感じると分泌されるクロモグラニンAが4分の3近くの人で減少

 

落語鑑賞によって笑った人は、2つのホルモンが低下し、ストレスが和らぐという結果が出ました。

 

また、暮らしの中でよく笑う人ほど、笑いの効果は大きいようです。ストレスが軽減されるなら、笑うに越したことはないですね。

 

2.笑う方法

(1)自分が好きなもので笑う

これまで、落語による笑いの実験を紹介してきました。

 

落語を好きでない方は、落語では笑いづらいかと思います。

 

そんな時は、ご自分が好きなジャンルで笑うことをお勧めします。
例えば、お笑いが好きな方はコント番組、漫画が好きな方はギャグ漫画などがあります。

 

私は落語もコント番組が好きではないので、辛い時はギャグ漫画を借りて、思いっきり笑ったりしたものです(笑)

 

(2)作り笑いでも、効果的

笑うことの大切さはわかったけど、楽しくないのに笑えないよ!という人もいるかと思います。
そんな時は、上を向いて手で口角を上げてあげるだけでも効果があります。

 

面白い実験エピソードがあります。
4つのグループを用意し、各グループに1週間の実験を続けてもらい、1週間後に実験対象者に幸福度を判定する実験をしました。

 

実験の結果、「毎日数秒ずつ笑う」としたグループが最も幸福度を高まったというものでした。

 

その理由は、脳みそは本当の笑いと嘘の笑いを区別することが出来ないということなのです。

 

だから、笑いたい気分でなくても、無理やりでも笑っていれば、幸せホルモンが分泌されて、本当に笑えるようになってくるのです。

 

笑うことで、幸福度・免疫力・脳機能がアップし、ストレスも軽減されます。
笑うだけで、これだけの健康効果が得られます。

 

辛い食事制限やハードな作業をするわけではないので、健康で幸せな生活を送るために、是非、笑いを取り入れてみてくださいね。