日々の心の整え方

2020-09-21日々の心の整え方

祈りのギフト:健康と幸せを呼び寄せる



祈りについて、科学的に実証されてきているのをご存知ですか?

みなさんも、色々な場面で祈っていることかと思います。

 

「●●大学に合格できますように」
「●●君と両想いになりますように」
「病が治りますように」

氣休めのつもりで、神様に祈っている人が多いかもしれません。

 

しかし、近年、「祈り」についての研究が真剣に行われています。
科学的な観点から、祈りの効果について解説します。

 

祈りの効果

祈りに関して、「祈った方に対する効果」と「祈られた方に対する効果」、この2つが科学的に実証されています。

 

祈ってもらった方に現れた効果

 

”心臓病の専門医ランドルフ・バードが、サンフランシスコ総合病院の心臓病患者393名に、米国内のさまざまな場所にいるキリスト教信者が祈りを行った。全く祈られない対象グループも用意された。患者も医者も看護師も誰が祈られ、誰が祈られていないかわからないように配慮されていた。この実験の結果、全米のどこからであっても、祈られた患者のほうが統計学的に見て有意な差でよくなっていた。”

医者が患者に知られたくない治療の真実 川嶋朗(著)より抜粋

 

科学的に仕組みは解明されていませんが、祈りの実験の結果、「祈られている人」は、そうでない人より病状が良くなると立証されました。

 

祈った本人に現れた効果

祈りは行った本人にも良い効果を及ぼすという報告があります。

 

“32人の参加者に協力していただいて、ありがとう瞑想の前と後で、オキシトシンの分泌量を計測したことがあります。被験者の皆さんには、ありがとうといいながら、人のためを思って瞑想してもらったのです。オキシトシンの血中濃度は、健常人が何もしないでいると、おおよそ50~100ピコグラムくらいになります。瞑想前の平均が66ピコグラムでした。それが、ありがとうと唱えながら、利他の瞑想を行ったところ、91ピコグラムまで数値が上昇していました。”

人のために祈ると超健康になる! 高橋徳(著)

 

高橋徳医師の実験の結果、人のためを思って瞑想すると、オキシトシンが出ることが確認できました。

 

オキシトシンは、「愛情ホルモン」、「幸せホルモン」と呼ばれ、脳の視床下部から分泌されます。

 

オキシトシンが分泌されると、

▶抗ストレス作用で血圧や血糖値を下げる
▶鎮痛作用で身体の痛みを抑える
▶抗不安・抗うつ作用があり、幸福感をもたらす
▶母性愛やパートナーへの愛情をもたらす

と言われています。

 

“最近の研究報告では、LKMの実践(トレーニング)により、慢性腰痛、心理的苦痛、怒りの感情が和らいだことが報告されています。この実験では、瞑想以外の治療を行っていません。”

人のために祈ると超健康になる! 高橋徳(著)

 

LKMとは、Loving kindness meditationの略で、慈悲の瞑想のことです。

 

腰痛は体内に溜まった怒りによって生じるとも言われています。
自分以外の人や生きとし生けるもののために祈ることで、心理的苦痛や怒りの感情が和らぎ、慢性的な腰痛が軽減されたと考えられます。

 

他人のために祈ることで、自分への健康と幸せになれる効果が引き起こされるのです。

 

慈悲の瞑想

( )は幸せでありますように
( )の悩み苦しみがなくなりますように
( )の願い事がかなえられますように
( )に悟りの光が現れますように
( )は幸せでありますように

最初に、「わたし」を入れ、順に「わたしの身近な人」、「わたしが嫌いな人」、「わたしを嫌っている人」、最後が「生きとし生けるもの」をあてはめまて、心の中で唱えていく瞑想です。

 

祈りのまとめ

祈りをすることによって、祈られた方も祈った方も良い効果を及ぼします。

「科学的に説明のつかないことは受け入れられない」という人も多いかと思いますが、祈りの「効果」は次々と出てきています。

 

エアコンのスイッチの仕組みを知らなくても、エアコンの電源を入れたり、冷房・暖房・除湿と切り替えることができます。
同様に、科学的に仕組みは解明されていませんが、祈りには効果があるのは間違いありません。

 

自分以外の人やモノのために祈ることは、祈った本人だけでなく、祈られた方も良い効果が及ぼされるのは間違いないようです。
是非、あなたの生活に祈りを取り入れてみてくださいね。