2024-08-25日々のカラダの整え方 ブログ
知っておきたい海苔の秘密:海苔の「酸処理」は農業でいう農薬のようなもの。
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前回のブログで、海苔は日本の食文化に欠かせないスーパーフードであることをお伝えしました。
しかし、その製造過程には意外と一般の国民には知らない事実が隠されていたりします。みなさんは、海苔の「酸処理」という言葉をご存知でしょうか?
近年、酸処理は海苔の品質と安全性のために、酸処理が行われるようになりました。
今回は、海苔の酸処理の実態とその影響、さらには消費者として安全な海苔を選ぶためのポイントについて解説します。
海苔の育て方
昔ながらの海苔の育て方
海苔の養殖は、遠浅で干満差の大きい海で行われてきました。
海に支柱を立て、網を張り、潮の満ち引きを使って海苔は成長させていきます。
・海の中では 海苔は成長しますがそのまま中にいると菌が繁殖してしまいます。
・潮が引くと海苔が海中から顔を出し、日光や風に当たることで、菌の成長が止まり、繁殖しません。
この作用をうまく繰り返しながら、自然の力のみで除菌していきます。
「酸処理をした海苔」の育て方
近代化に伴い、干潟や浅場が埋め立てられたり、過度の富栄養化が進んだため、支柱式に必要な遠浅な海は少なくなりました。
そこで、昭和40年代に深所でも海苔の育成ができる「浮き流し式」が考案されました。
「浮き流し式」により沖合まで養殖域が広がりましたが、本来の生育環境でないため「干出(かんしゅつ)」ができず、雑藻被害や菌の増大による病害が多くなりました。
その対策として「酸処理」が行われるようになりました。
養殖中の海苔網を海から引き上げ、酸性の液にしばらく漬けてから海中に戻す方法が取り入れられるようになりました。
海中で育てつつ菌を除菌していくのが酸処理の役割というわけです。
そうすると本来の育て方よりかなり効率的に海苔を育てることができるようになりました。
酸処理に使われる酸は、クエン酸やリンゴ酸などの弱い有機酸が一般的ですが、リン酸や塩酸や硫酸など強い無機酸があります。
値段が安い海苔は、強力な殺菌力があるリン酸や塩酸や硫酸などの無機酸を使っている場合があります。
このリン酸や塩酸などの効果が高い酸は農薬などに利用されるような薬品になりますので、農薬を口にしているのと同じことになると思います。
また、これらの酸には発がん性のリスクも指摘されています。
酸処理の影響
利用された酸は海底に蓄積されてしまいます。
酸処理剤によって魚介類が住めない環境になって、漁場環境の悪化に繋がってしまう可能性があります。
安全な海苔の選び方
スーパーで売られているのは酸処理をしている海苔が一般的です。
酸処理をしていない海苔を買うにはどうすれば良いかというと、自然食品のお店やネットで「無産処理の海苔」、購入するのが確実だと思います。
酸処理をした海苔は黒々とした、ザ・海苔なイメージですが、無酸処理の海苔は黒くはなく自然な緑色をしています。
無酸処理の海苔は外見上は品質が低く見えるかもしれませんが、自然な風味と味わいがあり、とても美味しいです。
まとめ
栄養豊富でスーパーフードの海苔ですが、養殖過程で行われる酸処理において、有機酸と塩酸・硫酸・リン酸といった強い酸(無機酸)を使うことがあります。
無機酸は農業で言うと農薬のようなもので、わたしたちの健康や海洋環境に悪影響を及ぼす可能性があるものです。
無酸処理の海苔を選ぶことは、わたしたちの健康だけでなく海の環境保護にも役立つと思います。
このブログを通して、海苔を選ぶ際の意識が高まり、より良い選択ができることを願っています。