現実創造に不可欠な「祈り」の本来の意味
人はなぜ祈るのか、その祈りの意味とはいったいどんなことなのでしょうか。
ここでは「祈り」の本来の意味についてご紹介します。
一般的な祈りの意味
祈りとは「神格化されたものに対して実現を願うこと」と定義されています。
宗教や信仰において最も基本的な行為のひとつと言えますね。
祈祷・語りかけ・黙祷・合掌・舞を舞う・供物を捧げるなど、祈りの様式は様々です。
また、祈りの対象も、神・祖靈信仰・太陽・星などの自然信仰 などがあり、時代や地域、個人の思想により多岐に渡ります。
祈りの本来の意味
日本語の祈りの語源は「意宣る」であり、本来は「自らの意図を神様に宣言する」という意味だと言われています。
「~してください」ではなく、「わたしは~します」「わたしは~を実現します」という神様への宣言・誓いが、祈りなのです。
高校や大学などの学業成就を例にあげると、
「合格させてください」と祈るではなく、「合格できるように勉強しますので見守ってください」と祈るのが良いと思います。
つまり、祈りは言葉によって現実創造しようとすることであり、実は「言靈」と密接に関わっているといえます。
日本は古来より「言靈」の概念が存在し、日本人は言葉には靈力があり、現実を創る力があると信じられてきたため、不用意に言葉を発することは恐れられ、慎まれていたと言われています。
そのため、叶えたい現実を創造するには、「今後、自分はどのように生きるのか」、「どうありたいのか?」自分の意図や在り方が大事になってくると思います。
意識のチャンネル
「わたしは、今からこう生きる」、「これを手放して、これを必要とする」というように、まずは、この先の自分の意図や在り方を決めます。
そうすると、自分の意識がその方向に舵を切り始めます。
意識したことが先の未来を創るので、自分の意図を決めるのはとても重要なのです。
そして、自分がこうなりたいと思うことを、言葉にしていきましょう。
意識や思考の内は、まだ、イメージ(エネルギー)であるため、それを実現させるためには言葉にして具現化させる工程が必要となります。
しかし、書く、言う、宣言するなどの行為を通して言葉・言靈に乗せることで、エネルギーの状態から、現実世界(現世、うつしよ)に具体的に現れ始めます。
そして、現実を確定させるためには「行動」が必要となっていきます。
行動・実践の大切さ
例えば、世界平和を願う人は多いですが、それを現実にするためにはどうすればいいのでしょうか?
それは、「争いがなくなりますように」と祈るのではなく、 周りに思いやりを持って接し、相手を尊重することを、まず自分から実践することです。
また、世界平和のように神様などの絶対的な存在がが喜ぶような「意宣り」であれば、 その返答はシンクロニシティと呼ばれる共時性などの現象として返ってきます。
ぜひ、その時を見逃さないようにしてください。 進むべき道を示してくれているのですから、後は行動するだけです。
行動することこそ、「意宣り」に対する神様からの返答(力添え)を受け取ることになるので、 ふと「こうしようかな」「こうしたいな」などと直感で感じたことを大事に、実践するようにしていきましょう。
まとめ
日本語の祈りの語源は「意宣り」で、自分の意図を宣言し行動し、現実創造をしていくことだと述べました。
神社や仏閣にお参りする際は、単なるお願いではなく、神様や宇宙の絶対的な存在に感謝と共に自分の意図を宣言してみてくださいね。