2023-12-08日々のカラダの整え方 ブログ
栄養満点!?知られざる菊の効能を紹介!
中国では、古来より菊を長寿の植物の象徴とし、漢方の世界でも用いられてきました。
なかでも見た目の華やかさはそのままに苦みを抑えて食べやすく改良された「食用菊」は、生ものの添え物やお浸しなどの料理に使われてきました。
では、食用菊にはどんな栄養と効能があるのでしょうか。
食用菊の栄養素と効果効能
豊富なビタミン類
食用菊には、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンEが豊富に含まれています。
ビタミンB1は、疲れ目に効果的と言われています。疲れ目に効果的な理由は、筋肉の疲れをやわらげる、目の神経をサポートするなどの作用があるためです。
ビタミンB2やビタミンCは、抗酸化作用に優れ美肌をもたらすと言われ、女性にとって嬉しい効能です。
抗酸化ビタミンのひとつであるビタミンEは、老化や免疫力低下の原因となる活性酸素の働きを抑えてくれると言われています。
活性酸素は過酸化脂質を生成します。ビタミンEには、過酸化脂質の生成を抑える作用もあり、老化対策に役立つ栄養素です。
解毒作用
菊にはグルタチオンという解毒物質が含有されています。
昔からお刺身に菊の花を添えるのは見た目のためだけではなく、菊の解毒作用や殺菌作用といった効能を期待してのことなのかもしれませんね。
グルタチオンは、グルタミン酸、システイン、グリシンの3つのアミノ酸が結合したトリペプチドです。
細胞内の抗酸化作用、毒物・薬物・伝達物質等を細胞外に排出する、いわば解毒作用などの働きがあると言われています。
生活習慣病の予防と発がん物質の抑制
菊には、クロロゲン酸とイソクロロゲン酸が含まれています。
これらの栄養素は悪玉コレステロールの発生を抑えて生活習慣病を予防する役割や発がん物質の抑制を期待できるそうです。
食用菊の種類
食用菊には、いくつかの種類があります。
食用菊の楽しみは味だけでなく料理の見た目。ピンクや黄色の花色があるので、お好みの種類を料理に取り入れるとよいと思います。
延命菊
「延命菊」は、花びらが長めのピンクの種類です。あまり長く火を通すと色が抜けてしまうのでさっと火を通すようにするとよいでしょう。
松風
「松風」は鮮やかな黄色が印象的な食用菊です。伝統的な菊の雰囲気で、食べずに鑑賞するだけでも楽しいです。
金からまつ
「金からまつ」は可愛らしい雰囲気を持つ食用菊。飾ってもよし食べてもよしです。
もってのほか
「もってのほか」はピンクの可愛い花模様でとても人気のある食用菊です。
食べ方
食用菊はアイデアしだいで色々な食べ方ができます。
花びらをゆでたものは、おひたしや酢の物、サラダに加えて食べられます。
不老長寿の霊薬とされる菊酒も、食用菊200gを焼酎など35度以上のアルコール900gと氷砂糖100gと一緒に約1ヶ月半漬け込むだけと簡単に作れます。
食用菊を積極的に食べてみよう!
色鮮やかな食用菊。料理を彩るだけでなく、さまざまなビタミンや栄養素が含まれているため、老化や疲れ目、解毒対策になる食材です。
食用菊をただの飾りとして使い、捨ててしまうのはのはもったいないと思います。
これからは食用菊を使った料理で、食卓を彩ってみてはいかがですか?