日々の心の整え方

2023-06-02日々の心の整え方

急増する「6月病」。あなたは大丈夫?

新年度のバタバタも一段落して、「さて頑張るぞー!」 といきたいところなのに、なんだか最近やる氣が出なくて、何をするのも億劫になっていませんか?

 

これって、もしかして5月病?でも、もう5月は終わり6月に入ったのに…。

4月に新年度がスタートするタイミングで、入学や入社、異動などで環境が変わる人も多いと思います。

夢中で2ヵ月を過ごした後、6月ごろになって心身に不調を感じるということは少なくありません。
これが「6月病」です。

 

今回は、6月病にどのように対処すればいいのかについて解説していきたいと思います。

 

5月病と6月病の違い

5月病」は聞いたことがあると思います。
ゴールデンウィーク明けごろに、主に新入社員や新入学の大学生などに見られることが多い心身の不調です。4月からの環境変化がストレスとなって発症するもので、急性の適応障害と言われています。

 

 

もう少し後の6月ごろに現れる心身の不調が「6月病」です。
4月入社の新入社員だけでなく、異動や昇進などで職場環境の変わった社会人に多いものです。社会人だけでなく、環境が大きく変化したこどもや主婦にも現れます。

 

少し遅れて現れた5月病のようにも見えますが、実は、6月病と5月病は性質が違っており、6月病はうつ病の入り口の状態とも言われています。

4月からの環境変化が発端であることは同じですが、我慢に我慢を重ねて、我慢しきれなくなって出てくるのが6月病です。

 

早いうちに、例えば5月の段階で氣付いて手を打てれば回復も早いのですが、6月病は“こじらせた状態”ともいえ、適切な対応が求められます。

 

あなたの心身の状態をチェック

特にまじめに頑張る人が6月病になってしまう傾向があるそうです。
そうした人は、多少の不調があっても「このくらい大丈夫。もっと頑張らないと」と心身に鞭打って走り続けてしまい、無理がきかなくなって倒れてしまう、ということになりがちです。

 

 

初期のSOSにはなかなか氣付かないことも多いと思います。
次のことが当てはまらないか、チェックしてみましょう。

6月病の予備軍チェック

同じことをするにも、いつもよりイライラする

明日会社に行きたくない(仕事したくない)と考え、眠れない

いつもの習慣を変える必要がある場合など、変化を求められても面倒で受け入れたくないと感じる

周りの言うことを肯定的に受け入れられない(話しているのを見ると、自分の悪口を言っている氣がする、など)

細かいことが氣になる

会社支給のスマートフォンを手放せない、夜間や休日もメールチェックをしないと氣が済まないなど、会社から離れられない

好きなことや楽しいはずの趣味も、やる氣が起きない

走ったりしたわけでもないのにドキドキする、動悸がする ふわふわ、クラクラとしためまいがする

食欲がわかない

 

1つでも当てはまるものがあれば、要注意です。

 

また、家族や同僚などについても、上記の項目に当てはまらないか、意識してみてくださいね。

 

 

「6月病」にならない、長引かせないための対処法

6月病にならない、あるいは長引かせないためには、原因となるストレスをなくすのが一番です。

 

しかし、現実的には難しいこともあります。そのような時は、ストレスに負けないために、心の余裕を持つための環境を自ら作ることが大切です。
そのためのおすすめの方法をご紹介します。

 

睡眠をとる

睡眠はいうまでもなく健康の基本です。眠ると氣分もリセットされます。頭がすっきりして前向きなアイデアもわきやすくなります。

 

逆に、「眠れない」というのは不調のサインであることが多いので、要注意です。

 

睡眠のほか、しっかり食事をとる、運動するといった、基本的なことを大切にしてください。

 

趣味や好きなことを楽しむ

趣味や好きなことを楽しむ時間を持ってください。

 

楽しみに意識を向けてストレス源から離れることで、心をリフレッシュさせます。

 

軽い運動をする

運動には、気分転換やリラックスをもたらす効果、睡眠リズムを整える作用があります。

意図せず動ける程度の、軽い運動を意識して行うのがお勧めです。

 


例えば、ウォーキング・ランニング・サイクリングなどの適度な有酸素運動や緊張した筋肉をほぐせるストレッチやヨガがお勧めです。

 

自分が好きな人と話をする

安心できる人と話すことは、心のケアに非常に重要です。

自分を支えてくれるものは、会社(仕事)だけでなく、家族や友人、趣味など、さまざまなものがあると思います。

 

これらの“居場所”を多く持つことで、より安定した状態を保つことができます。ただし、居場所が一つだと、それが揺らいだとき不安定になってしまうため、複数の居場所を持つことが重要です。

 

さまざまな人との会話を楽しみましょう。

 

自分なりの“お守り”をつくる

自分の氣持ちが和らぐ「ちょっとしたこと」を見つけてみましょう。

 

例えば、空を眺めること、好きな音楽を聴くこと、深呼吸をすることなど、どんなことでもOKです。

 

ちょっと調子が悪いなという時に、自分を労わる“息抜き法”をつくることがお勧めです。こうした方法を持っていると、ストレスへの対応力が高まります

これは、「コーピング」といわれるストレスへの対処法で、企業でのストレスマネジメントなどにも広く活用されています。

 

やらない方がいいこと

逆にやらない方がいいこともあります。

お酒を飲み過ぎること

一時しのぎにはなるかもしれませんが、後のダメージが大きく、また、カラダにもよくありません。

 

甘いものを食べ過ぎること

糖質を過剰に摂取すると、血糖値が急激に上がり一時的に氣分が良くなりますが、すぐに血糖値が急激に下がります。

 

その際、不安やイライラ、疲労感などのストレス症状が現れてしまいます。

また、糖質の過剰摂取は、心に幸福感をもたらすホルモンである「セロトニン」を産生する腸内細菌群を乱す原因となり、心のバランスがより崩れやすくなります。

結果的に、長期的なストレス耐性が低下してしまう可能性があるため、ストレスを感じた際の暴飲暴食は避けることを勧めます。

 

最後に

日ごろからストレスとうまく上手に付き合う方法を身につけて、6月病にならないようにうまく乗り切っていただけたら・・・と思います。

ストレスへの対処法が難しい方は、誰かの力を借りるのもお勧めです。

 

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