日々のカラダの整え方 ブログ

2024-08-04日々のカラダの整え方 ブログ

国産野菜は安全?日本は世界でも農薬大国。日本の農薬使用の実態。

野菜を選ぶとき、多くの人が国産の野菜は安心・安全と思って手に取ることが多いと思います。
しかし、海外に比べ、日本の農薬使用の規制は緩く、日本は農薬大国だとも言われています。

 

ヨーロッパでは、日本への旅行者に対して”日本の野菜は極めて農薬の使用が多いので、できるだけ野菜を食べないようにしてください。”と指導されているくらいです。

 

この記事では、日本の農薬使用の実態について解説していきたいと思います。

 

農薬使用量の国際比較

OECD(経済協力開発機構)が発表した2008年のデータによれば、耕地面積あたりの農薬使用量はアメリカやオーストラリアをおさえ、韓国に次いで日本は2位という状況です。

(中国も農薬の使用量が多い国ですが、OECDに加盟していないためグラフには掲載されていません。)

 

 

 

日本は温暖多雨な氣候であるため、病害虫が発生しやすく、病害虫による減収、品質低下などを防ぐため、欧州各国と比べ農薬の使用量が多いと説明しています。

 

しかし、日本より暑い氣候のインドの農薬使用量は日本の30分の1だとも言われているので、単純に氣候だけの問題ではないように思います。

 

なぜ、海外と比べて日本の農薬の使用が多いのでしょうか?

 

日本人の完璧思考が招いている

 

日本人が求める野菜や果物の形状、品質の高さが理由として挙げられます。

 

きゅうり1本を例に挙げるとわかりやすいかもしれません。

 

農薬を使わずに自然に育ったきゅうりは、グニャっと曲がったものや小さいものなど、それぞれ個性豊かな形です。

 

しかし、スーパーに並んでいるきゅうりはスラッとまっすぐで、大きさもほぼ均一で美しい形で並んでいます。

 

なぜ、そこまで形が揃ってないといけないのかというと、多くの日本の消費者は形の良さを重視しているため、形が悪いものは売れないからです。

 

商品としての野菜それぞれに規格が定められ、基準に達しない野菜は「規格外」となって出荷できなくなります。

 

農家はロスを減らして売り上げをアップさせたいため、農薬などの薬剤を使って一定の品質を保つように努めています。

 

また、虫に喰われて穴が空いた野菜も売れないので、農薬に頼らざるを得ない状況になっています。 

 

農薬使用の基準は諸外国と比べても緩い

農薬の基準については諸外国と比べると規制が緩いということをご存知でしょうか?

 

健康被害の恐れがあるため、海外では使用が禁止されているにも関わらず、以下の通り日本ではいくつかの農薬が使用されている状況です。

 

グリホサート(多数の諸外国で使用が禁止されている。)

アセフェート(EU全土で使用が禁止されている。)

ダイアジノン(アメリカで住居用への使用が禁止されている。)

カズサホス(フランスで使用が禁止されている。)

プロフェノホス(EUでは使用が承認されていない。)

クロルピリホス(EU、ニューヨーク、カリフォルニア、ハワイで使用禁止)

ネオニコチノイド系農薬(EU屋外使用全面禁止)

 

特に日本で使用されている農薬と除草剤の代表格のグリホサートとネオニコチノイド系農薬について解説したいと思います。

 

グリホサート

有効成分であるグリホサートが含まれている除草剤で有名なのが「ラウンドアップ」です。

日本のホームセンターやネットショップで一般の人が簡単に購入できる除草剤です。

 

アメリカの農薬会社モンサント(2018年にドイツ製薬会社であるバイエルが買収)が製造する除草剤で、除草効果が高く安価なため世界中で広く使われてきました。

 

グリホサートの毒性①発がん性

グリホサートは除草効果があることから広く世界で使われてきましたが、その毒性は発がん性などの健康被害を及ぼす危険性が高く、アメリカ、オーストラリア、カナダ、フランスで訴訟が起こるほどで、世界中で使用禁止または使用禁止を求める声が高まっています。

 

例えば、フランス・ドイツは禁止、ベトナム、スリランカは輸入を禁止しています。

 

2015年3月、世界保健機関(WHO)の外郭団体である国際がん研究機関(IARC)が、グリホサートは「ヒトに対しておそらく発がん性がある」と結論付け、危険度を示す5段階評価で2番目に高い「グループ2A」に分類しています。

 

ところが、日本では農林水産省はグリホサートを有効成分とする農薬の新商品を登録し、厚生労働省は2017年12月、一部の農産物の残留基準値を大幅に緩和し使用量が増えている状況です。

 

例えば、小麦は5.0ppmから6倍の30ppm、ライ麦が0.2ppmから150倍の30ppm、とうもろこしが1.0ppmから5倍の5ppm、そばも0.2ppmから30ppmへと150倍へと大幅に緩和されました。 日本は海外と比べ逆行している状況です。

 

グリホサートの毒性②腸内細菌叢のバランスを乱す

グリホサートは植物の生合成反応経路「シキミ酸経路」が正常に働くのを邪魔します。

 

この経路は植物が生きていくのに必要なモノです。この経路が正常に働かないことで、草がすぐ枯れてしまうのです。

 

シキミ酸経路は人間にはないため、メーカーは安全と主張します。

 

しかし、シキミ酸経路は植物だけでなく土壌細菌や人間の腸内細菌にも影響を及ぼすことがわかっているそうです。

 

人間は腸内細菌など微生物と共生しています。私たちはその微生物にビタミン、ホルモン、酵素を作ってもらっています。

 

腸内細菌の培養モデル系に、ラウンドアップを添加し培養し細菌の生残を調べた研究(―A. A. Shehata et al.: Current Microbiology, 66, 350-358 (2013))では、ボツリヌス菌やサルモネラ菌などの悪玉菌は耐性で生残するが、乳酸菌類等善玉菌の多くが減少していたと報告されていたそうです。

 

ラットの実験でもグリホサートを投与したラットの実験(29―Q. Mao et al.: Environmental Health, 17, 50(2018) )でも、腸内細菌叢のバランスに異常が起きていたそうです。論文の著者達は、ヒトでもグリサート曝露により、健康に重要な腸内細菌叢に異常を起こす可能性があると警告しています。

 

腸内細菌のバランスが崩れることは、全身の免疫に異常を起こし、関節リウマチなどの自己免疫疾患、多発性硬化症等の様々な疾患に関与する可能性があると思います。

 

 

ネオニコチノイド系農薬

ネオニコチノイドは殺虫剤の一種で、生物への有害性の高い有機リン酸系農薬に代わり、1990年に登場した農薬です。

 

以下の7つの化学物質がネオニコチノイド系農薬として登録されています。

 

イミダクロプリド

アセタミプリド

ニテンピラム

チアメトキサム

チアクロプリド

クロチアニジン

ジノテフラン

 

 

ネオニコチノイド系農薬は脳のシナプス部分にある神経伝達物質のアセチルコリンの受容体に結合し、神経を興奮させ続けることで虫を殺す農薬です。

近年、ミツバチの大量死の一因とされている農薬でもあります。

 

EUでは2013年からミツバチを引きつけやすい作物に限って薬剤の使用を暫定的に禁止していましたが、2018年にはネオニコチノイド系の農薬のうち、イミダクロプリド、チアメトキサムとクロチアニジンを主成分とするものについては全ての作物への使用を禁止しています。

 

アメリカでは2015年、環境保護庁(EPA)がネオニコチノイド系の農薬のイミダクロプリド・クロチアニジンなど4種類を、新たな作物への使用や空中散布などを認めない方針を決定しています。

 

その他の国でも、ブラジルは2015年、台湾は2016年に次々と禁止をしています。

 

ところが、このような海外の状況にもかかわらず、日本は禁止どころかネオニコチノイド系の農薬の食品の残留基準を緩和している状況です。

 

2015年にネニコチノイド系の農薬のクロチアニジンの残留基準値を従来と比べ、ホウレンソウは約13倍、シュンギクは約50倍にも緩めています。

世界と比べても、ネオニコチノイド系の農薬のアセタミプリドの日本の残留農薬基準値は、ブロッコリーは2ppmでEUの約5倍、ブドウは5ppmでEUの10倍、イチゴは3ppmでEUの60倍、茶葉は30ppmでEUの600倍といずれも、日本がずば抜けて基準値を上回っていることがわかります。

 

ネオニコチノイド系農薬による健康への影響

ネオニコチノイド系農薬は、神経にダメージを与えるという恐ろしい作用があると言われています。

 

アセチルコリンがアセチルコリン受容体にくっつくことで神経が興奮して情報が伝達されますが、ネオニコチノイドはアセチルコリン受容体に結合してしまうことで、神経が過剰に興奮して神経の働きに異常を来す可能性があります。

 

アセチルコリンは末梢神経だけでなく、中枢神経にも存在するため、その作用は全身に影響する恐れもあります。

 

ネオニコチノイド系農薬の哺乳類への影響はまだ不明なことも多いですが、一部の研究では生殖能力や子供の発達への悪影響も危惧されています。DNAの損傷や、ラットでは精子形成に異常が出ることも報告されています。

 

一概に農薬だけが原因とは言えないかもしれませんが、世界の中でも農薬の使用が多い日本と韓国は、欧米の国々と比べ発達障害の有病率が高い状況です。

 

ネオニコチノイド系農薬は、野菜の細胞まで農薬がしみこんでしまっているため、どれほど洗ったとしても農薬を落とすことは難しいと言われています。

 

まとめ

日本人のきれいな形の野菜を食べたい意識と海外と比べ農薬の使用基準が緩いことが要因で、日本は世界でもトップクラスの農薬大国であることがおわかりいただけたかと思います。

 

農薬は野菜を育てるのに便利かもしれませんが、様々な健康への悪影響も指摘されています。

 

わたしたちにできることは、自分達で野菜を育てるか、無農薬の野菜、除草剤を使用していない野菜を選ぶことで人や環境に配慮した農家さんを応援することだと思います。

 

また、たとえ、農薬の野菜を食べたとしても、運動をして汗をかくなど積極的にデトックスを行ってください。

 

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