2020-12-16チャクラ・オーラ
チャクラのシンボル ”ヤントラ”について
ヨガやアーユルヴェーダを実践される方の中には、このようなチャクラのイラストを見たことがあるかと思います。
チャクラを表わすシンボル的な図形を「ヤントラ」と言います。
今回の記事では、「ヤントラ」について解説したいと思います。
1.ヤントラってなぁ~に?
ヤントラは、神聖幾何学模様とも呼ばれ、マントラの神聖な図形のことを言います。
ヤントラとマントラは似たような響きなので、同じような意味に感じる方もいるかもしれませんが、実は違ったものです。
マントラは、サンスクリット語で本来は文字や言葉を意味します。アシュタンガヨガやアイアンガーヨガの実践する前と終わりに唱えているのが、マントラです。
また、お坊さんが唱える「お経」もマントラです。
つまり、マントラは神聖なエネルギーを現す「音」のことです。
一方、ヤントラは神聖なエネルギーを「図形」で表現します。
描かれた線や形の一つ一つが、神秘のパワーのシンボルとなり、瞑想の道具、お守り、装飾などに、古来より人生をより豊かにするための「道具」として活用されてきました。
2.さまざまなヤントラ
ヤントラには様々な種類があり、それぞれが異なる効果をもたらすと言われています。
大きく分けて、次の4種類があります。
・占星術のヤントラ
・建築のヤントラ
・願いをかなえるヤントラ
3.7つのチャクラを表わすヤントラ
チャクラとは、生命や肉体、精神の働きをコントロールし、重要なエネルギーの出入口として知られています。
チャクラを表わすヤントラは、古来から蓮の花にたとえて描かれています。
蓮の花は、泥に根をつけ、成長すると長い茎を水中から水面に出し、太陽に向かって花開きます。
蓮の花の成長過程は、失敗・努力・達成/成功といった人間の生き方に似ているため、人間の成長過程を象徴として、古来から蓮の花が用いられてきました。
このヤントラをよくよく見てみると、色もそうですが、蓮の花の形や花びらの数が違うことに氣付くかと思います。
それぞれのヤントラは蓮の花びらの数と関係し、固有の色を持ち、チャクラのバランスを整えるために必要な霊的な修行を表わしていると言われています。
チャクラを表すヤントラを活用することによって、主要な7つのチャクラを開き、活性化することができると言われています。
(1)第1チャクラ
第1チャクラのヤントラは、赤い4枚の花びらをもつ蓮の花の図柄です。
この4枚の花びらには、
・自然な喜び
・感情をコントロールする喜び
・集中することで得られる喜び
といった「4つの喜び」を表していると言われています。
第1チャクラは、ムーラダーラ/ルートチャクラと呼ばれ、命の基底のチャクラです。
喜びがないと、人は生きる意欲がわきません。生きることの喜びについて、このヤントラは教えてくれていると思います。
また、花びらの中に、地(土)の元素を表す四角形と、大地と繋がる・女性器を表わす逆三角形が描かれ、蛇の姿をした女神クンダリーニが眠っていると言われています。
(2)第2チャクラ
第2チャクラのヤントラは、オレンジ色の6枚の花びらを持つ蓮の花の図柄です。
この6枚の花びらは、
・無慈悲
・怒り
・妄想
・侮辱
・第6の段階への疑念
を表していると言われています。
感情を自分なりにコントロールすることは大事だと言われています。もし、コントロールできないと、人間関係が悪化したり、日常生活に悪影響を及ぼす可能性があるからです。
第2チャクラは、情緒・感情のバランスを司るチャクラでもあります。
このヤントラは、6つの感情を自分なりにコントロールすることで、心穏やかに人生を楽しむことができるということを表現している思います。
また、花びらの中に、”水”の元素を表す円が描かれています。
(3)第3チャクラ
第3チャクラのヤントラは、黄色の10枚の花びらを持つ蓮の花の図柄となります。
この10枚の花びらには、
・強欲である
・嫉妬する
・背信
・恥
・不名誉なこと
・恐怖
・嫌悪
・愚かさ
・悲しみ
といった、10のことを表しているとされています。
これら10のことは自分の人生の妨げとなるもので、心の中から排除したいことですよね。
自分の中から取り除いていくことができれば、自分が望む人生を創造する力を得ることが出来るということを表しています。
ヤントラを見ることで自分を戒めるという効果もあります。
また、花びらの中に、”火”の元素を表す三角形が描かれています。
(4)第4チャクラ
第4チャクラのヤントラは、緑色の12枚の花びらをもつ蓮の花の図柄となっています。
この12枚の花びらは、
・不正
・優柔不断
・後悔
・不安
・渇望
・傲慢さ
・無力
・差別
・反発心
・希望
・公平さ
を表しています。
第4チャクラは、ハートチャクラとも呼ばれ、真実の愛と繋がっています。不安や傲慢さや差別や後悔等がある状態では、愛を発することも素直に受け取ることもできないと思います。
このヤントラは、12のことを取り除き、真実の愛を知り、周囲の人たちに愛を伝えることの大切さを意味しています。
また、花びらの中に、”風”の元素を表す星形6角形が描かれています。
下向きの三角形は精神が肉体に入ってくる顕在化の流れ(下降)を意味し、上向きの三角形は肉体が精神と合流する解放の流れ(上昇)を象徴しています。
(5)第5チャクラ
第5チャクラのヤントラは、水色の16枚の花びらをもつ蓮の花の図柄となっています。
これは、蓮の花の形を表していますが、魂を表現しています。
心を開いたコミュニケーションは、互いの魂同志を結び、信頼関係を築くことができます。
また、花びらの中の円(または涙型)の形は”空”の元素を表わしています。
花の中には悟りを象徴する三角形が描かれています。
(6)第6チャクラ
第6チャクラのヤントラは、藍色の2枚の花びらをもつ蓮の花の図柄となっています。
2枚の花びらですが、それぞれに48枚ずつ花びらを含んでいると言われています。
この図柄には2つの意味があると言われています。
一つ目は、第6チャクラの別名にもなっている「第3の目」を表しています。
もう一つの意味は、右脳と左脳、目に見える世界(物質世界)と目に見えない世界(精神世界)、光と闇、男と女、熱さと冷たさ…など2つの側面を表しています。
この世界には2つの側面があり、それぞれのバランスが整うことで、チャクラは大きな可能性に向かって完全に開き、魂が現れると言われています。
(7)第7チャクラ
第7チャクラのヤントラは、虹色の1000枚の蓮の花びらが20の層に重なっている形で表現されています。
各層50枚の花びらの一枚一枚は意識の最高の状態の波長にあっていると言われています。
一枚一枚の花びらは、それぞれのチャクラを表現されており、全てのチャクラのバランスが取れて、お互いに共鳴しあい、最高の状態になることで、神秘的なことを感じることが出来るということを表しています。
4.ヤントラの活用方法
ヤントラの意味は、なんとなくご理解いただけたかと思います。
ヤントラの活用方法についてご紹介します。
(1)瞑想
チャクラを開きたい時に、ヤントラを活用すると、より効果が高まると言われています。
ヤントラを見て、瞑想に入ってください。
(2)インテリアやお守りとして
ヤントラの中には、とても美しいヤントラもあります。
ヤントラを額に入れて、飾る方法もあります。
自分の心を落ち着かせる、自分を戒めるお守りとして持つという方法もあります。
今後、Harmoniaでは、クリスタルボウルを用いて、音とイメージによるチャクラ調整の動画をアップする予定です。