2021-09-20日々のカラダの整え方
お茶で感染予防!
緑茶を飲むとインフルエンザの予防効果があると言われ、近年、緑茶の健康効果の研究が進んできています。
去年に引き続き、現在、新型コロナウィルスが流行しています。
奈良県立医科大学と京都府立医科大学で、緑茶と新型コロナウィルスの研究が行われています。
緑茶の効果
京都府立医科大学の研究
京都府立医科大学 大学院医学研究科 免疫学 松田修教授らの研究グループは、お茶に含まれるカテキン類(「エピガロカテキンガレート(EGCG)」や「テアフラビン3、3′-O-ジガレート(TFDG)」やカテキン誘導体の「テアシネンシンA(TSA)」など)が新型コロナウイルスを不活化する(感染能力を失わせる)ことを見出しました。
株式会社伊藤園との共同研究の結果、茶カテキン類が新型コロナウイルスのスパイクたんぱくに結合し、細胞への感染能力を低下させる効果などを確認しました。
また、試験管内でヒト唾液中に加えたウイルスに対しても、茶カテキン類による迅速かつ効果的な不活化が認められました。
奈良県立医科大学の研究
奈良県立医科大学は、市販のお茶によって新型コロナウイルスが無害化する効果の可能性を以下のように発表しました。
実験は同大の矢野寿一教授(微生物感染症学)の研究チームが実施しました。実験ではペットボトル入りの緑茶や紅茶など約10商品を使用。
試験管内でウイルスとお茶を混ぜ、経過時間ごとの感染力を持ったウイルスの量を検査しました。
最も効果が高かったのは茶葉から淹れた紅茶で、感染力のあるウイルスは1分間で100分の1、10分間で1000分の1以下にまで減少しました。
緑茶のその他の効果
カテキンの生理作用として、抗酸化作用、抗がん作用、抗アレルギー作用、血圧上昇抑制作用、動脈硬化抑制作用、脂質代謝改善作用などが報告されています。
また、お茶にはカテキンの他にビタミンCも豊富なので、免疫力の向上にも効果がありそうです。
上手に茶カテキンを摂る方法
お茶の種類によって、含まれる茶カテキンの成分や量が変わってくるようです。
京都府農林水産技術センター農林センター茶業研究所の北尾悠樹氏 によると、エピガロカテキンガレート(EGCG)は煎茶の茶葉に多く含まれているようです。
茶葉から抽出して飲む煎茶の場合、抽出の仕方にもよりますが、茶殻にもカテキンが5割以上残ってしまうため、1杯のお茶で比較すると、茶葉を丸ごと摂取する抹茶の方がEGCGを多く取り込むことができるようです。
飲み過ぎには注意!
ただし、カテキンには副作用があります。
カナダでは、高濃度茶カテキンが原因と疑われる肝臓障害が報告されています。
また、お茶にはカフェインも含まれるため、飲みすぎると、吐き気やめまいをもよおしてしまうと言われています。
まとめ
試験管内での実験結果ですが、茶カテキンによるウガイや飲用によってインフルエンザ予防効果があるという実験結果もあると言われています。
新型コロナウィルスの予防の一つとして、わたしは、帰宅後に緑茶の粉末でお茶を飲むようにしています。