日々のカラダの整え方

2021-01-02日々のカラダの整え方

オキシトシンの効果と増やし方について

現代社会はストレス社会と呼ばれています。

 

特に新型コロナウイルス感染拡大が続く今は、外出時にはマスクの着用、感染しないように氣を遣う日々が続き、ストレスの度合いがますます高まっているかと思います。

 

そんなときは、「幸せホルモン」「愛情ホルモン」などの異名を持つ「オキシトシン」の力を借りてみるのも一つの手かもしれません。
今回の記事では、オキシトシンがもたらす効果についてご紹介します。

 

 

オキシトシンとは

オキシトシンは、9個のアミノ酸で構成されるぺプチドホルモン(結合物)の一種で、脳内の「視床下部」で生産され、「脳下垂体」から分泌されます。

 

そして、脳や身体の広範囲に働きかけ、さまざまな作用をもたらすと言われています。

 

オキシトシンの由来

オキシトシンが発見されたのは、1906年。

 

イギリスの脳科学者ヘンリー・デール氏が脳の下垂体から、出産を促す物質を発見し、「速い(oky)+出産(tochin)」というギリシャ語にちなんで、オキシトシン(Oxytocin)と名づけたそうです。

 

オキシトシンは陣痛促進剤として使用されていますが、現在、鎮痛促進剤以外に私たちの心身にさまざまなポジティブ効果を及ぼすことが研究で明らかになってきています。

 

オキシトシンによる効果

オキシトシンがもたらす効果の代表例には以下のようなものがあります。

・幸せな気分になる
・ストレスが緩和される
・不安を和らげる
・抗酸化作用・抗炎症作用がある

それでは、オキシトシンのさまざまな効果をご紹介します。

 

 

効果1:幸せな気分になる

オキシトシンの効果として「幸福感」をもたらすことは、よく知られています。

 

親しい相手と触れ合ったり、かわいい動物や赤ちゃんを見たりすると、心が癒やされ、元氣になる方も多いかと思います。このような「幸せになる」「愛に満たされる」感覚こそ、オキシトシンの代表的な効能です。

 

脳生理学者で医師の有田秀穂氏によると、オキシトシンは幸せの脳内物質と言われている「セロトニン」を分泌させる働きをすると述べています。

 

セロトニンは、心が安定し、穏やかになる効果があると言われています。

オキシトシンとセロトニンのダブル幸せの脳内物質が分泌されることで、より幸福感を得られるのだと思います。

 

 

効果2:ストレスが緩和される

2つめの効果は、ストレスの軽減です。

 

ストレスとは、外部からの刺激に対する防衛反応によって生じるものです。
緊張すると心臓が高鳴るのは、ストレスホルモン「CRF」が分泌され、身体が臨戦態勢になるためです。

 

そして、この防衛反応が過剰になると、胃が痛くなる、イライラするといった悪影響が生じます。これが、いわゆる「ストレス過多」の状態です。

 

オキシトシン研究の第一人者である高橋徳医師によると、「オキシトシンには、ストレスの防衛反応を適度に抑える働きがある」と述べています。ストレスに過剰反応してしまった身体をなだめ、平常の状態に戻してくれるのです。

 

高橋徳医師は、オキシトシンとストレスの関係について実験を行なっていますので、その内容をご紹介します。

 

”ラット(実験用の大型ネズミ)にストレスをかけると、そのストレスのせいで、胃が動かなくなります。その際に、オキシトシンをラットの頭に注射します。すると、胃が通常どおりに動き出すのです。
つまり、オキシトシンには抗ストレス作用があるということが示されています。

人のために祈ると超健康になる! 高橋徳(著)”

 

ストレスにより交感神経が優位な状態が長く続けば、自律神経のバランスが崩れ、体に各種の不調が現れてしまいます。

 

また、「オキシトシンが分泌されることで、自律神経の乱れによって生じていた不定愁訴が良くなる可能性がある」と高橋徳医師は述べています。

 

 

効果3:不安を和らげる

オキシトシンは、脳内で恐れや不安を生む「扁桃体」の活動をおさえ、不安にも大きな効果があるということが分かってきました。

 

 

ブリティッシュ・コロンビア大学では、重度の社会不安障害を持つ人を「3つのグループ」にわけて研究が行われました。

 

 

①親切な行為をするグループ

②認知行動療法をするグループ

③何もしないグループ

 

その結果、親切にするグループは、他のグループと比べて、オキシトシンが分泌されたことによって、不安が軽減されたようです。

 

効果4:抗酸化作用と抗炎症作用がある

体内での「酸化」は、老化や万病のもと。

体内での「炎症」は、痛みや大病のもと。

そして、この2つを抑えてくれるのが、「オキシトシン」と言われています。

 

”マイアミ大学心理学部と同大学医学研究センターで、酸化ストレスと炎症が心血管系と免疫系に及ぼす影響について画期的な研究が行われた。 血管と免疫系から細胞を取り出し、様々なストレスを加えながら、オキシトシンを加えたところ、酸化ストレスと炎症は、血管細胞でも免疫細胞でも、大幅に低下した。”「親切は脳に効く」から引用

 

このことから、オキシトシンは、天然の抗酸化物質天然の抗炎症物質のであることがわかります。 オキシトシンが分泌されることで、アルツハイマー病、慢性疲労、リウマチ、パーキンソン病などの難病、動脈硬化、狭心症、心筋梗塞などの予防にもなると言われています。

 

 

オキシトシンを増やす方法

「自分が気持ちよい」と感じることを実行すればオキシトシンが分泌されるため、オキシトシンは自らの力で増やすことが可能です。

 

以下に代表例をまとめてみたので、実践可能なものから取り組んでみてください。

 

方法1:スキンシップを図る

パートナー・恋人やペットとのスキンシップは、オキシトシンの分泌には大変有効だと言われています。

 

スキンシップの例

・手を繋ぐ
・相手をなでる
・ハグをする
・マッサージを受けるまたは行う

 

特に互いの愛情を深めるためのセックスは究極のスキンシップで最も多くオキシトシンが分泌されると言われています。
新型コロナウィルスの流行が拡大している2021年1月現在は、自分の家族やペットと上手にスキンシップを取っていきたいものですね。

 

方法2:見る

視覚による刺激も、オキシトシンの分泌を促すと言われています。
大自然の絶景や美術館で美しい名画を眺めた時に、オキシトシンが増えると言われています。しかし、頻繁に旅行や美術館に行くのは難しいですよね。

 

写真集やテレビ映像、インターネットの画像などで、「あぁ、きれい」と思う映像に接するだけでも、オキシトシンの分泌を高めることができると言われています。

 

 

方法3:親切にする

人に親切にすることによっても、オキシトシンが分泌され、体や心に良い健康効果があります。

 

詳しくは、☞「親切」は身体にも、心にも、アンチエイジングにも効果的!の記事をご覧ください。

 

「困っている人がいたら助ける」「身近な人に優しくする」など、普段からなるべく善行を心がければ、オキシトシンを通して自分自身の幸福につながります。「情けは人のためならず」ということわざは、「人に対して親切にすると自分のためになる」という意味ですが、オキシトシンという観点でも的を射ていますね。

 

方法4:香りを楽しむ

香りも、嗅神経を介して、視床下部を刺激し、オキシトシンの分泌が促されることがわかっています。

 

化粧品などの製造・販売を行うメナード化粧品が行った実験をご紹介します。

 

 

”ローズ、オレンジフラワー、バイオレットなどの天然精油を含む香りを女性にかがせ、香りをかいだ5分後の唾液中のオキシトシン濃度を測定した結果、香りをかぐ前に比べ、オキシトシン濃度が上昇しました。”

 

メナード化粧品のホームページから引用

 

 

ローズ、オレンジフラワー(ネロリ)、バイオレットのアロマの香りをかぐ前と後では、唾液中に含まれるオキシトシンの濃度が1.8倍も上がっていたそうです。

 

また、この研究でオキシトシンが肌の表細胞と真皮細胞に働きかけて、肌の幹細胞※が元氣にすることを見出したそうです。

 

これは、オキシトシンを分泌させることで、お肌のアンチエイジングが期待できるということですよね。「いつまでもお肌を美しく保ちたい」と願う女性は、多いと思います。

 

お氣に入りの香りなどがありましたら、アロマスプレーやアロマのディフーザーなどを活用して、香りのある生活を是非、取り入れてみてください。

 

※肌の幹細胞は肌の細胞のもととなる細胞で、肌のターンオーバーを担っているため、若々しい肌に導くことも期待できると考えられています。

 

 

方法5:人のためを想って瞑想をする

大切な人や自分自身の幸せを願う「慈悲の瞑想」を行うと、オキシトシンが分泌されるようです。

 

高橋徳医師が行った実験

“32人の参加者に協力していただいて、ありがとう瞑想の前と後で、オキシトシンの分泌量を計測したことがあります。被験者の皆さんには、ありがとうといいながら、人のためを思って瞑想してもらったのです。オキシトシンの血中濃度は、健常人が何もしないでいると、おおよそ50~100ピコグラムくらいになります。瞑想前の平均が66ピコグラムでした。それが、ありがとうと唱えながら、利他の瞑想を行ったところ、91ピコグラムまで数値が上昇していました。”
人のために祈ると超健康になる! 高橋徳(著)

 

人のためを思って瞑想すると、オキシトシンが分泌されるのですね。
グーグルやフェイスブックなどの有名企業で、マインドフルネス等の瞑想を取り入れている企業もあります。

 

内観する瞑想が苦手な方は、まずは、誰かの幸せを願う「慈悲の瞑想」から始めてみるのも良いかもしれませんね。

 

 

方法6:聞く

聴覚への刺激も、 聴神経を介して、脳へ伝わり、オキシトシンの分泌を促すと言われています。

 

荘厳な宗教音楽やクラシックを聴いて、心地よい氣持ちになると、オキシトシンが増えると言われています。

 

音楽を使って治療を行うという考え方は古くからあり、ギリシャ神話に登場するオルフェウスは竪琴を演奏し、それによって病氣を治療したという逸話があります。
第2次世界大戦後、音楽療法が利用されるようになったのも、オキシトシンの作用が活かされていたからかもしれませんね。

 

言葉による耳への刺激もオキシトシンの分泌がもたらされるようです。会話をすることで、オキシトシンの分泌が高まり、それが互いの共感力を高めると言われています。
「久しぶりに友達と女子会をしてスッキリした」「恋人と話して癒やされた」という経験をされた方も多いと思います。直に会わなくても、遠くにいる親しい相手との電話でもオキシトシンの分泌が期待できるそうです。

 

まとめ

オキシトシンの効果は、

「幸せな気分になる」、「ストレスが緩和される」、「不安を和らげる」、「抗酸化作用・抗炎症作用がある」

といったものがあります。

 

オキシトシンを増やすには、五感を研ぎ澄まして、「スキンシップを図る」、「見る」、「親切にする」、「嗅ぐ」、「人のためを想って瞑想をする」、「心地よい音楽を聴く」などがあります。

 

Harmoniaでは、クリスタルボウルという楽器を用いて、心地よい音色を繰り返し聴いて頂くことで、脳と心のリラクゼーションを促した演奏を行っております。
また、瞑想は苦手な方は、クリスタルボウルの音色を聴くと、瞑想のような体験をしていただけます。

Harmoniaのクリスタルボウルの演奏にご興味がありましたら、お氣軽にご連絡くださいませ。