日々のカラダの整え方

2024-03-17日々のカラダの整え方

お茶の健康効果。昔は薬として使われていた。

「お茶を一服」という言葉があります。お茶を飲むという意味で日常的に使われていますが、薬を飲むときにも「薬を服す」「薬を服用する」などといいますね。

 

同じ「服」という言葉が使われていますが、それもそのはずで、お茶はその昔、薬として用いられていたのだそうです。

 

今回はお茶の始まりに関する伝説やエピソードをご紹介します。

 

お茶を「一服」という理由は?

中国では古くから、お茶は薬、解毒剤として用いられていました。

 

今から1200年ほど前に日本に伝えられた際も、お茶は飲み物ではなく薬として輸入されていました。

 

「お茶を一服」という言葉は、これに由来すると言われています。

茶道ではお茶を一服、二服、さらに、お茶の濃さや練加減を表す「お服加減」という言葉も使われているそうです。

 

昔、お茶は薬だった

中国最古の薬物書に『神農本草書』というのがあります。

 

神農は山野を駆け巡り、身近な草木の薬効を調べるために自らのカラダを使って確かめました。そして毒にあたるたびに、茶の葉を噛んで解毒したと言われています。

こうして発見された薬により民衆が救われ、神農は薬祖神として祀られるようになったそうです。

 

このように中国では古くから、お茶を薬、とくに解毒薬として用いていました。「お茶を一服」という言葉も、この用途から来ていると言われています。

 


日本では、奈良時代からお茶が飲まれていたようです。

しかし、その当時、お茶は大変貴重なもので、僧侶や貴族といった限られた人達にしか飲まれていなかったようです。

 

1191年(鎌倉時代)に、栄西が禅宗(臨済宗)とともにお茶の種や栽培方法、飲み方などを持ち帰ったことがきっかけで各地に広まっていきました。

 

1211年に、栄西は『喫茶養生記』(日本最古の茶書)を著し、お茶の効用について以下のように述べています。

 

「茶は養生の仙薬であり、人の壽命を延ばす妙術を具(そな)えたものである。山や谷にこの茶の木が生(は)えれば、その地は神聖にして靈験あらたかな地であり、人がこれを採って飲めば、その人は長命を得るのである」

 

「茶を喫すれば、心臓が強くなって病を無くすることができる」

 

「中国大陸にあっては、日本と違って苦味として茶を喫しており、そのためにその国の人々は、心臓の病がなく、また長命である」

 

「もし心神が不快なときは、必ず茶を喫するのがよい。心臓の調子を整えれば、万病を除き治すことになるのである」

 

ちなみに、当時のお茶は抹茶に近く、茶せんで泡立てて飲んでいたようです。

 

江戸時代に煎茶が出回ると、庶民の口にも入るようになりました。

 

1738年、煎茶の祖と呼ばれる永谷宗円が生み出した『永谷式煎茶』は、それまでの中国式製法のお茶にはなかった鮮やかな色と甘味、香りで江戸市民を驚嘆させたと言います。

 

この製法は別名「宇治製法」と呼ばれ、18世紀後半以降全国の茶園に広がり、日本茶の主流となっていきました。

 

お茶に含まれる主な栄養素

現在、お茶にはたくさんの栄養素が含まれており、効果、効能はたくさんの研究で解明されており、わたしたちの健康をサポートする飲み物として人気注目を集めています。

 

カテキン

お茶の主成分で、ポリフェノールの一種で、苦みや渋みをもたらします。

この成分は、玉露や抹茶に比べて、煎茶の方が多く含まれます。強い抗酸化作用が知られており、生活習慣病の予防にも効果が期待されています。

 

カフェイン

苦みをもらたす成分で、玉露や上級煎茶などに多く含まれています。

 

カフェインには頭をすっきりさせる効果があります。

その他に、利尿作用もあります。朝の一杯は目覚めの効果が期待され、愛飲者も多いです。ただ、胃への刺激が強いので飲みすぎには注意が必要です。

 

テアニン

お茶に含まれるアミノ酸のうち半分以上を占める成分。

脳の神経細胞に作用してリラックスさせてくれるほか、カフェインの作用を穏やかにしてくれます。低温でもよく溶け出す性質があります。

 

ビタミン類

特にビタミンCが多く、他ビタミンEやAなどが含まれています。

ビタミンCは水溶性で熱に弱いですが、お茶に含まれているビタミンCは、カテキンに守られ熱に壊れにくい性質があります。抹茶のようにそのまま飲むか、茶殻を料理な使うことでカラダに取り込むことができます。

 

エピガロカテキンガレート

エピガロカテキンガレートはお茶の渋み成分です。

エピガロカテキンガレートがコロナウィルスのスパイクに結合し、スパイクがACE2と結合する反応を阻害することが明らかになっているそうです。

そのため、昨今のコロナやインフルエンザ、風邪などウイルス系の予防にはとても効果があると言われています。

 

また、お茶うがいを推奨している学校では、感染リスクがぐんと軽減しているとのことです。

 

お茶は薬だった時代から現代までカラダに適した、安心安全の健康効果として活躍しています。

 

健康な毎日を過ごすためにも、是非、日頃の生活にお茶を取り入れてみてくださいね。